JASON 3.2
JASON ver3.2では、NMRと共に質量分析データを追加する作業を開始しました。
JEOL JMS-S3000 (MALDI-TOFMS)のユーザーは、JASONにデータを読み込むことができるようになりました
JASONはJEOL JMS-S3000 SpiralTOF装置からのデータを読み込み、可視化することができます。これは、JASONで質量分析データをサポートするための最初の小さな一歩です。
近い将来、NMR以外に様々な分析化学データのサポートを拡張していく予定です。
このリリースでは、ユニークなキャンバスコンセプトをさらに活用し、画面上や印刷されたレポートの見た目や操作性を向上させるため、キャンバス上でのテーブルの外観と動作を再設計しました。詳細は以下をご覧ください。
新しく導入した”複合NMR データテーブル “は、ドキュメント内すべてのNMR帰属情報を含み、より直感的な帰属作業をサポートします。
その他の改良点は、フィッティング残差をグラフに表示、フィッティング結果をまとめ独立した結果 テーブルの作成、より多くのアレイパラメータの自動認識、特定のピークのピークピッキング結果がユーザーによって編集されたものであるかどうかをアスタリスクでマークして目明確化などです。そして、多くのバグが修正されています。
より優れた議事2次元(緩和測定、DOSYなど)解析とデータフィッティング:
チャートでは、より多くのマーカー形状を選択することができます。
フィットチャートは、フィッティング残渣を表示することができます。
ROSY 処理の対応。DOSY、緩和測定と同様のワークフローでサポートします。
使用されたフィッティング方程式とパラメータを要約したフィッティングの結果テーブルが追加されました。
スタックスペクトル表示の色選択肢が増えました -グラデーションを適用したり、スタックスペクトル内のすべてに同じ色を使用することができます。
テーブルの改良と新しいテーブルタイプ:
新しいJASONテーブル:キャンバス上でジオメトリを扱うのがより簡単でわかりやすくなり、複数行のセルをサポートします。
複合NMRデータテーブルはドキュメント内のすべての帰属情報を含みます。
Multiplet/Integral テーブルは、マルチプレットタイプでフィルタリングできます。
NMRピーク、積分、マルチプレットのインタラクティブな制御と視覚化が向上:
積分ベースラインをインタラクティブにコントロールします。
Multiplets/Integralダイアログが、よりインタラクティブに速くなりました。
編集したピークは “*”で表示されます。例えば、手動で調整したピークデコンボリューションの識別がわかりやすくなっています。
複数のスペクトルへのコピー/貼り付けできます。
ピークピッキングのアルゴリズムが強化されました。
GUIと可視化の改善:
SVG(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)出力が改善されました。生成されたSVG出力の詳細レベルを選択することができます。
オートカットは正規化表示オプションが追加されました。
NMRベンダーのファイル形式をより適切にサポート:
あらゆる種類のアレイ測定データ(パルス幅キャリブレーションなど)を、JEOL Deltaフォーマットデータから正しく可視化します。
Cryogenic/TNMRデータフォーマットを読み込む無償プラグイン
SMILEQプラグイン:さらなる改良
外標準法で複数の標準スペクトルを使用した場合、標準スペクトルのサマリーレポートを作成することができます。
SMILEQシームレスプロセスのログが記録されます。
外標準法で溶媒補整に関する情報を分析ファイルに保存できます。
コマンドラインで、どのプラグインが読み込まれるかをコントロールできるようになりました。スクリプトで不要なプラグインをオフにしてセーブモードでJASONを起動することが簡単になりました。
ルールは編集、更新が可能になりました。
ソフトウェアのパフォーマンスチューニングを行い、いくつかのバグを修正しました。