JASON 3.1
では新しく強力な自動化プラットフォームである、BeautifulJASON
- BeautifulJASONは、あなたのPythonプロジェクトから直接JASONの機能へのアクセスを可能にし、JASONの分析エンジンをあなたの自動化ワークフローに組み込むことを可能にします。
- そのほか新バージョンでは、DOSY解析の大幅な改善、qNMR用プラグインであるSMILEQの大幅な機能拡張、そして複数のGUIとユーザーエクスペリエンスの改善が行われました。
- 溶媒エディターの改良 :溶媒エディターは溶媒スペクトルのシミュレーションができます。また溶媒データのインポート/エクスポートが可能になりました。
- DOSYの追加機能:
- DOSYの結果(拡散係数他)をテーブルで表示
- KineticパネルからのDOSYの結果テーブル、アレイスペクトル、グラフ作成
- フィッティングダイアログにおけるDOSYフィッティング関数のサポートとその可視化
- パルスシーケンスパラメータからの補正拡散時間の自動計算
- 新しくなったインタラクティブツールにより、スペクトルのS/N比を計算ができるようになりました。
- マルチプレット解析は、指定したスペクトル領域からだけでなく、選択したピークから直接作成することもできます。またマルチプレットピークの手動操作は、Undo/Redoを完全にサポートしています
- qNMRの改良とSMILEQプラグインの新バージョン::
FIDデータから直接qNMRパラメー タのマッピング(対応付け)
計算速度の向上
内標準法および外標準法解析のユーザーインターフェースの改善
複数のリファレンススペクトルおよびリファレンススペクトル内の複数シグナルをリファレンスとして使用可
ISOに準拠したqNMRの不確かさバジェットの計算とレポート作成
外標準法でパルスシーケンス補正(PULCON)と溶媒補正(SOLCOR)を選択できます。
報告書作成のオプションが増えました
- NMRベンダーのファイル形式をより良くサポート:
- Magritekデータ形式に対する自動認識の幅が拡がり、自動処理(推奨)が改善されました。
- Oxford Instrumentsデータ形式のデフォルト処理にベースライン補正が追加されました。
- NMR処理に関するその他の主な改善点:
- 自動推奨されるアポダイゼーションには、測定核の情報が考慮されるようになりました。
- デジタル分解能はゼロフィル処理ウィジェットで報告されます。
- nD (n>2) NMRスペクトルの化学シフト補正は、Manual Referencingダイアログより行うことが出来るようになりました。
- リファレンスデコンボリューション(1Dスペクトルおよび2D DOSY用)は外部コマンド機能により実装されます。工場出荷時のデフォルトスクリプトは、弊社ウェブサイトから入手できます。
- 幾つかの改善を施したフローティングライセンスの再サポート
- 積分の分類が、ピーク分類と同様に出来るようになりました。スマート積分では、対象積分のピークタイプによる除外に加えて、積分タイプにおいても指定出来るようになりました。
- GUIの改良点:
- デフォルトで、JASONの画像はリサイズしても外観比を維持します。
- 注釈のコピー/ペーストが改善されました。注釈のグループ毎に一緒に移動させることが出来るようになりました。
- いくつかの表示オプションは、選択された全てのNMRスペクトルに対して一度で適用出来るようになりました。
- チャートやテーブルの改良点:
- 積分/マルチプレットテーブルでフィルタリングを適用することができます。
- 標準的なJASONテーブルでエラーがある列は自動的に検出され、チャートに表示されます。
- テーブルにおけるのUndo/Redoの改善
チャート上の小数点以下の表示の一貫性向上
- 内部の改良
- コマンドラインで使用する“ルール”のサポート改善