JASON 3.0
- JASONの新しいGUI!
- アップデートされたGUIライブラリ。新しいQt6では、UHD(Ultra High Definition)スクリーンのサポート、より良いパフォーマンス、安定性、セキュリティの向上など、多くの 内部的な改良が施されています。新しいバージョンに移行することで、最新のJASON標準機能を維持し、将来の新しい標準やプラットフォームに対応することができるようになります。
3次元NMRデータサポート
JASONは3Dデータを扱うことができるようになりました。
JEOL及びBrukerの処理済み3Dデータの表示に対応
- JEOLの3D FIDデータ(例えば3D HCNA)の読込み、処理対応
- 選択した方向で3Dデータセットを平面ごとに可視化
- 必要なほとんどの3Dデータ処理機能に対応
- Delta ver.6のリアルタイムシフトHSQC(pureshift_2dacq_ghsqcad.jxp)対応
今後のリリースではさらに多くの機能が追加される予定であり、注目機能です!
- JASONルールズでワークフローを自動化
JASONのルール機能で自動化されたシームレスな操作を体験ください。この機能は処理、解析、レポート作成のための個別にカスタマイズされたルールを作成することを可能にし、一貫性のある効率的な作業を可能にします。
- 処理ルール: NMRデータ読み込み時に、定義した処理ルールでデータを処理します。ルールの指定がない場合、JASONは標準的な処理手順を適用します。
- 解析ルール: 処理後、定義された解析ルールに引き継がれ、必要に応じてピークピッキング、積分、マルチプレット解析を自動で実行します。
- レイアウトルール: 最後にレイアウトルールは、スペクトルの表示スタイルを設定し、レポート作成します。その他の関連オブジェクトとして、テーブル、マルチプレット解析レポート、会社のロゴなども自動的に作成・追加できます!
- ルールライブラリ について: JASONはルールライブラリの概念を導入しています。様々なルールをライブラリとして管理し切り替えることで、作業における更なるカスタマイズ、実際にはGUI上で選択されたルールでJASONは実行しますので、例えば、ラボのプロジェクトごとに異なるルールを設定することができます。
- コマンドライン制御は上級ユーザのために用意されています。ルール機能のオン・オフを素早く行ったり、ルールライブラリを名前またはファイル・パスで指定することができます。これにより、JASONルールズをさらに効率よく活用することができます。
- 溶媒テーブルエディターの導入.
化学シフトやマルチプレット情報を含む溶媒データの編集、また新しい溶媒を追加することができます。ユーザ定義データは、溶媒情報が重要な自動溶媒認識やその他の操作で使用されます。
- その他の注目すべき改善点
GUIの改善
- ピーク/積分/マルチプレットの “Copy special “の改善。複雑なマルチプレットのコピー/ペーストが改善されました。
- 疑似2Dデータに対して、一時的に抽出したトレースを使用したインタラクティブなベースライン補正への対応。インタラクティブモードでは使用するトレース番号の変更や1Dデータと同じツールを使用してポイントの定義ができます。
- スタックスペクトルの個々のスペクトルに対するタイトルを編集することができます。
- 正方形の2D NMRスペクトルを表示するオプション。 これは2Dスペクトルを選択した際の「サイズ変更」に追加されたオプションです。完全な正方形で表示した方が扱いやすいCOSYのような同種核NMRスペクトルをより見やすく表示するために導入されました。
- 重なりのある積分曲線において、積分ラベルが画面上で分離され、見やすく、また選択しやすくなりました。
- 文字・図形(annotation)の改善。文字・図形(annotation)がコピー/ペーストできるようになりました。直線には矢印を使用する方が一般的であるというリクエストを受け、線はデフォルトで矢印線となりました。また、Ctrl キーを押しながら注釈をドラッグすると複製され、一度に複数の注釈を整列することも可能です。
- JASONテーブルの高解像度PDF出力
- 選択ページのみを印刷、及びPDF出力
- スタックスペクトル内の個々のNMRスペクトルの強度(Y軸スケール)は、SHIFT+マウスホイールで調整可能になりました。
- “自動アップデート”は、インストールされたプラグインのデフォルト設定です。これにより、簡単にアップデートすることができます。
- qNMRとSMILEQプラグインの改良:
- SMILEQは実験データからqNMRパラメータのデフォルトマッピングを使用します。
- 積分/マルチプレットの表で積分の統計誤差を報告します。
- 様々な自動ベースライン設定により積分の取り扱いが容易になりました。
- マルチベンダーフォーマットサポートの改善
- JEOL_Delta .jdfファイルからのサンプル回転数と温度パラメータ読込みの改善
- 固体測定MQMAS及び2D-PASSデータの処理において、”Shearing “を自動で追加
- JEOL JDFフォーマット保存の改善
- Brukerスペクトルの特定のケースにおけるスペクトル幅の認識の改善
- サブマトリックスに非連続的に格納された処理済みBruker の2Dデータ読込み
- チャート作成機能の向上
- エラーバーの設定と表示が可能
- フィッティングチャートのデフォルトの色は作成された系列と同じで、複数のチャートフィットをひとつのキャンバス上で確認するときに役に立ちます。
- 設定ダイアログでのチャートのグローバル設定
- 軸や凡例の可視性、グリッドなどのその他の設定
- スピンシミュレーションとGUIの改善と高速化。より大きなスピン系のシミュレーションが可能となりました。
- NMR処理のさらなる改善:
- ゼロフィルは乗数または指定のポイント数で設定することができます。またオプションで2のべき乗に丸めることもできます。最大ポイント数は230です。
- 周波数領域で使用されるシュリンク処理は、ピークの元のスペクトル基準を保持します。
JASON joins Star Wars funs in celebration of 4th of May!